当ライブFDLに初めてお招きするJeffoさんです。
http://jeffopelous.com/
カントリーミュージック、そしてブラックミュージック。現代のアメリカ音楽の根っこは、つまりはこの2つ、または出会いが様々な音楽を生んでいったものといえるでしょう。今回のライブ、エレキギターによるモダンなインストゥルメンタルブルースは、もうひとつの根っこであるカントリーミュージック(とくにエレキギター奏法)との出会いが生んだ良質の子孫で、フュージョンミュージック、スティーヴヴァイなどのインストゥルメンタルギターにも繋がっていきます。
ジミヘンドリックス、そしてヨーロッパのプログレッシヴロックをルーツとするJeffoさんの演奏では、エレキギターによる様々な曲を披露していただけると思います。
当ライブではライブ・ストリーミングに拘ってソロ弾き語りをお送りしてきたのですが、今回は、ギター演奏と語りがライブ、伴奏はバンドのカラオケというスタイル。ライブな迫力ではハンデがあるところを、補うにはあまりある素晴らしいギター演奏をJeffoさんには披露していただけると思います。
日時:2008年10月4日(土)23時PM~、日本標準時
※日本語通訳字幕あり
場所:Fortune Diner at Ableseed (FDA)
SIM: ableseed city, ableseed
http://slurl.com/secondlife/ableseed/115/124/27/
料金:ドネーション(任意)
ライブ記念Tシャツ(予定)
(jeffoさんウエブのバイオグラフィより翻訳概要)
Jeffo Pelousさんは1961年2月生まれ。5・6歳のころ、Jeffoは日本製トラジスターラジオから発せられる不思議な波動に魅せられました。その頃はAMラジオでトップ40がよく放送していました。(特に1310KhzのWGH放送局、ヴァージニア州ハンプトン)
Jeffoが最初に心を動かされたのはザ・ハプニングス「アイゴットリズム」という曲で、現代からみればスタンダードなメロディの、アップビートの歌唱に魅了されました。
そのあともJeffoは70年代のシンガーソングライター、シール&クロフツ、カーリー・サイモン、ジム・クローチェ、キャット・スティーブンスなどの感動的なバラード、ほかにスピナーズやスタイリスティックス、デルフォニックスといった流麗なフィリー・ソウルなどを何度も聴き込みました。
ある日、Jeffoは地元のローズ百貨店でエレキギターをみつけました。それは25ドルほどの安物でしたが、でもJeffoは直ぐに欲しかった。ママにせがんでみたものの、それは叶いませんでしたが、1、2年後のクリスマス、彼は安物のアコースティックギターを手に入れます。でもそれは演奏されることはなかったのです(笑)
jeffoはギターの裏側にマジックペンでエレキギターの絵を描いて、ひっくり返して構えてラジオから流れる音楽に合わせてエアギターを
ずっと演奏していたのです。
Jeffoは他にも帽子ケースを並べてドラムにしてみたり、鍵盤を描いた紙を机に貼付けてキーボードにしてみたりしました。
ある時、彼はベニヤ板をギターの形(レスポール型*1)に切り出しました。彼はそれにマジックペンで細部を描き、それを見た彼の友達は本物のギターと思いました。
Jeffoと幼なじみのデイブはJeffoの裏庭にある使わなくなったミニ遊園地セット*2でエアコンサートしました・・それはごきげんなステージでした(笑)
数年のち、彼は当時の友人リックから中古ギターを入手しました。そのギターはリックのクローゼットで埃をかぶっていました。
Jeffo「これ使ってないのかい?」
リック「これを?ちぇッ、じゃ持っていきなよ」(実際には「ちぇッ」とは言いませんでしたけどね)
リックのパパがピックアップとスイッチの修理と、Jeffoが小さな楽器屋で買ってきた売れ残りの弦を張るのを助けてくれました(それはとても太いゲージセット*3でした・・jeffoには知識がありませんでした)
リックのパパは小さな自作ギターアンプを使って、いくつかのコード(和音)の弾き方、それとジム・クローチェの曲を教えてくれました。いつもリックのパパは言っていました、「ロックは聴くなよ、脳みそが腐るぞ」
地元のパブリックスクールにJeffoが通っている頃、同い年のペプシ・ムーンに出会いました。
最初の出会いは帰宅するスクールバスの中でペプシの描いた大きな絵を見たことでした。それにはロックスターと巨大なギターアンプが
描いてありました。
Jeffoはアンプに描かれたスピーカーの数が多すぎるので「知ったかぶりするなヨ!」と文句を言いました。でも、その後すぐに二人は親友になりました。
ペプシはその頃はギターを弾いていて、"禁じられたコード"*4と秘密のリフ(ブルースでスタンダードに用いられるペンタトニックスケール*5)をJeffoに教えてくれました。
それで全てが開けました。Jeffoは8トラテープでジミヘンドリックスとロビントロワーの曲を練習しました。
彼らは基本的にはブルースを弾いているのですが、それはまさにロックンロールでした。またJeffoはフランクマリノを聴き込んで、フランクのギターテクニックも基本は同じものであることに感動しました。Jeffoは自分のギター奏法を見つけました・・
Jeffoの演奏スタイルが出来上がっていくなかで彼は色々な音楽を聴き込んでいきました。
彼が何故かいつも大好きだったのはイエス「ラウンドアバウト」でした。ある日カンサス「伝承」を初めて聴いたとき、このサウンドが求めていた音楽だと思いました。(異なった音楽のぶつかりあい、そしてそれはロックでした!)
その頃、近所でいちばんのレコードコレクションを持っていた友達はゲイリーでした。それは、どれがどれかわからないほどの
量でした。
その中からJeffoはジェントル・ジャイアント、エマーソン・レイク&パーマー、PFM、ピンク・フロイド(アルバム「狂気」の曲想は思いもつかなかったものでした)などのプログレッシヴ・ロックの名作を見つけだしました。
そんなわけで、ジミヘンドリックススタイルのブルースとヨーロッパのプログレッシヴ・ロックはJeffoの重要なルーツとなっています。
それから35年が経ち、Jeffoはセカンドライフの仮想ライブハウスで演奏し、幼い頃からの夢をかなえています。
訳注:
#1 レスポール
米国ギターメーカーのギブソン社が製造する同社を代表するエレキギター。米国の著名ギタリスト、レスポール氏(Les Paul)が開発に関わり、その名前が冠されている。レッドツェッペリンのギタリスト、ジミーペイジの愛用ギターで知られる。
#2ミニ遊園地セット
Swing Setという商品名。滑り台と鉄棒を組み合わせたような構造で、日曜大工で組み立てることができる。
#3 ゲージセット
ギターに張る弦の組み合わせ=ゲージセットには何種類かあり、エレキギターでは奏法の都合で細いゲージセットが好まれる。エルビスプレスリーのバックバンドのギタリスト、ジェームズバートンが考案したとされる。
#4 禁じられたコード
ブルースミュージックでは音楽理論からは想定外のコード(和音)やコード進行を使って作曲される。不安定なコードが多用され、また不完全なコード進行であるため、曲が延々と演奏される。
#5 ペンタトニックスケール
ジャズやブルースで用いられる音階「ブルーノートスケール」から5つの音を抜きだした音階。日本の民謡や演歌の音階と似ているので、昭和歌謡曲にも意外に使われている。
2008年9月28日日曜日
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